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「レンタルスペース」を作ろうと思ったきっかけとは

【はじめに】

皆様、レンタルスペースにどのようなイメージをお持ちでしょうか。
気軽に使える使い勝手の良い部屋であったり、映える場所、時間で借りれるへや、など、それぞれイメージがあるかと思われます。

今回は、Web担当のスタッフから筆を預かり、
代表個人にとってのレンタルスペースを少しだけ記事にさせていただきます。

実は、私にとってのレンタルスペースは意趣返し癒しです。
ちょっと大げさでしょうか?でも本当なんです。

どのような「逆襲」・「癒し」があるのか、はじまりはじまり。

【その1 すべての始まり】

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私の子供時代は、ある意味で「リッチ」でした。
家には父の経営する店舗がいくつもあって、「欲しいものはツケで」と言われる贅沢な日々。
小学生の私は、毎日カフェオレを飲むのが日課という、ちょっとした坊ちゃんでした。

でも、突然の転落が待っていました。

バブル崩壊や借金の肩代わりで、実家は差し押さえられ、家族はバラバラに。
一瞬で「元」リッチキッズになった私の友達は、スマブラのCPUくらいしかいませんでした。
悲しい現実ですね。

こちらも”元”が付いてしまった私の実家はたくさん思い出のつまった家でしたが……。

購入者にとっては単なる倉庫だった。

時間と共に障子は日焼けして破れ、天井は雨漏りで崩れ、ついには床から木が生えてくるほどでした。
その光景はまるで自身の思い出が否定されるようでした。

人が去りただ朽ちていくこの家は、何を感じてそこに建っているのか……思いを巡らせたものです。

そんな経験から、私は「場所」の持つ力を痛感しました。

【その2 “仕事”という転換点】

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その後私は医療の道に進み、近隣の病院で働く医療スタッフとなります。
突き動かされるように、仕事が終わった後にも異なるジャンルの本を読みました。

それは個人事業として別の仕事に取組んでいたからです。
時にはあまりに疲れて家に帰るなり力尽きてしまい、気づけば玄関で朝を迎えていたこともあります。

なぜそこまでしたのか?
その理由はたった一つ。

「場所の持つ力を、最大限に引き出す仕事へ至るため」

です。

私は子供時代に、大切な思い出の場所を倉庫として使われたことで、その思い出を大きく朽ちさせられました。
そのような想いを片時も忘れなかったのです。

そして、同じ思いをするような人や場所をなくしたい。
その想いを結実させるための行動だったのです。

そして

少しづつ貯めたお金を元に、ようやく不動産事業をスタート

最初は普通の、不動産経営やコンサルティングのような並一通りの不動産業でした。
不動産投資をしたいという依頼に前向きに答え、時には頭を下げ……社会人としてあり得る辛いおもいを医療従事者時代の何倍もの量を味わった気がします。

そんなある日、レンタルスペースというサービスを知ります。
これが私とレンタルスペースの出会いでした。

【その3 レンタルスペース開始!】

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そうして最初に立てたのが、「Moon大宮」です。

レンタルスペースを通じて感じるのは場所の持つ力、いや、むしろ魔法です。
その場所は単なる構造物ではなく、人々の想いや努力や夢があってはじめて存在します。

それはまるで、場所の持つポテンシャルを引き出すことができると同時に、私の過去の傷が癒されるようでした。
とても心が温かくなります。

そうした意味では古い建物の方が伸びしろが大きく、より一層癒されます。

建物が活躍して人を幸せにすることで、誰かの想いが報われた結果、私も生活ができる。
こんなに素晴らしいお仕事はありません。

利用いただいているゲスト様につきましても、今日の一幕がきっかけで

  • 新しい友達ができたり
  • 新しいビジネスチャンスが生まれたり
  • 将来のパートナーと出会う……

そんなことがあるかもしれません。

実際、私の過去の副業ではイベントクリエイターとしていくつかのイベントを運営しており、
その時には都内のレンタルスペースを頻繁に使っていました。

その中で、やっぱりたくさんのカップルが誕生しました。
私を差し置いて。

現在弊社が運営するスペースはたくさんの仲間の協力があり、「Light大宮」「Blue大宮」を次の年にオープン。

更にその1年後には「STARS大宮」「MOND大宮」をオープンし拡大中です。

これらのスペースは女子会や歓迎会、誕生日会など様々にご利用いただいています。

いくつかのレンタルスペースには自由にメッセージを残せるノートを置いてあるのですが、
「ここでの時間が一生忘れられない思い出になりました」なんて書かれると、胸が熱くなります。

…ただ、お子様の記載も自由なのですが、ひたすら下ネタが見開き2ページびっしり書かれている場面も……。
私の感情がジェットコースターしてしまいます。ぜひ片側1ページまでにしていただけますと幸いです。
逆に片側1ページならどれだけ書いてもOKだよ…。

このように「場所」が有効活用されて、みなさんの「喜び」が結実する場所。
それは私の少年時代に家を有効活用しなかった購入者への意趣返しと、それが昇華された私自身への癒しとして、今も運営され続けています。

【私達の考え、とは】

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「お客様は常に正しいとは限らないが、満足させるのが私たちの仕事」

これは最初に約束した言葉です。
いかに無理だと思われていた約束ができるか、いかに満足して過ごしてもらえるかを追求し続けています。

場所と、お金と、仲間と、そしてゲスト様と向き合う中で多くの葛藤もありました。
時には、ルールを守らないお客様とも向き合わなければなりません。
でも、それも含めて、この仕事の醍醐味なんです。

レンタルスペースは楽なだけでは決してなく、ビジネスモデルとしても成熟期が差し掛かっており、
日々新たな価値を追求することを必要とされる仕事です。
だからこそ、一人ではなく、仲間と取り組むことのできる情熱的な仕事です。

私にとってはレンタルスペースの成功とは単に利益を得ることではなく、
関わる全ての人の人生に価値のある場所を提供すること、ちょっとした魔法をかけることです。

これが私の夢であり、使命なんです。

これからも、この「魔法の空間」をより多くの人に提供していきます。
皆さんの人生の特別な1ページを、私たちのスペースで過ごしてみませんか?
そして、もしかしたら、その1ページが人生を変えるきっかけになるかもしれません。

この場所で生まれた出会いやビジネスが人生を豊かにすることをこころより願っています。

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